記事:桜が満開となった東京から、コアグループ6名と教職員を乗せたバスが、平成20年度前期 第1回目の岩室視察へと出発しました。途中の越後湯沢ではまだ肌寒く、雪も残っていましたが、到着した岩室は春間近という暖かい陽気でした。
今回の視察では、「観光複合施設運営計画」の最終プレゼンテーションが行われました。平成22年4月に完成予定の観光複合施設。コアグループは2年後に迫ったオープンに向けて、たたき台となる運営計画や様々な商品企画、イベント企画を発表しました。
プレゼンテーションは、その日宿泊する「ほてる大橋」の2階会議室で行われました。集まった地元の方々は約60名。いわむろみらい研究会だけではなく、行政、自治会、むつみ会、置屋組合からもたくさんの方々にご参加いただけました。コアグループは試作してきた商品パッケージのサンプルを前に、パワーポイントを使って発表を行いました。
プレゼンテーションの内容は、はじめに施設の存在目的から事業の種類、建物の概要などを説明し、事業運営については観光情報事業、商品開発、ビジュアルアイデンティティー、イベント事業、運営組織、オープンまでのスケジュール案などが発表されました。住民の方々からは、「よくここまで考えてくれた」という感想とともに、「住民がこの施設にどう関わっていけばよいのか分かりにくい」といった厳しい意見もいただきました。
また、平成19年度前期に行われたストリートファニチュア計画チームによる丸小山公園のウッドデッキとベンチの提案が実現したことについて西蒲区役所産業観光課の田村さんよりご報告がありました。他にも、コアグループの高橋さんが作成した、来年放送が予定されている大河ドラマ「天地人」の主人公である大国実頼のキャラクターの発表も行われました。
その後「ほてる大橋」の大広間にて、プレゼンテーションに参加された住民の方々、行政、住民、旅館組合、学生など、様々な立場の方が一同に集まった懇親会が行われ、施設オープンに向けて岩室が第一歩を踏み出し、一丸となるためのよい機会となりました。
視察2日目は、生憎の雨。気温も下がり、厳しい寒さとなりました。学生たちは、丸小山公園に設置されたベンチを見学し、また旅館丸一で旬の魚についてリサーチを行い、西蒲区役所産業観光課の久保田さんの案内で、良寛ゆかりの国上山、佐潟、上堰潟、北国街道など、岩室周辺地域のリサーチを行いました。
また、最終日には地元住民でツアーガイドボランティアの森沢さんの案内で、天神山に登りました。途中、満開のかたくりの花やたらの芽摘みなど、山の自然を満喫し、岩室の良いところを再発見しました。お昼ご飯は、かっぽうぎ隊のみなさんにおにぎりとお稲荷さんをご馳走になり、一緒に草餅をつくることもできました。
こうして、岩室視察は無事終了しました。今回はコアチームのみの参加ということもあり、余裕のあるスケジュールでじっくりと調査ができました。コアグループは今後、これまでの取組を「みらいブック」にまとめる活動がメインとなります。どんな未来が描かれるのか、どうぞご期待ください!