持続可能な社会を目指して

なぜ竹なのか?

竹は、古くより工芸品、建材、飼料や食材として幅広く利用され、人々の生活に欠かせない有益な存在でした。最近では持続可能な資源としての「竹」のポテンシャリティに注目が集まっています。
しかし近年、竹産業の衰退により、有効に利用されていない竹林が増えています。竹には驚異的な成長力がある(ピーク時:1日に1m伸びる)ため、次々と田や山を浸食し、他の樹木の生育を阻害したり、土砂崩れを引き起こすなど、「竹害」と呼ばれる状況を生み出しています。
本プロジェクトでは日本だけでなく、広く世界に分布する竹の有効利用をめざし、開発途上国の支援に役立てることを目的とします。

竹類(タケ・ササ・バンブー)の世界分布図。
竹は赤道を中心とした熱帯に広く自生していますが、日本はその中にあって比較的寒い地域であるにもかかわらず例外的に竹が生育しています。

 
 

生活のすぐそばにある竹。
その驚異的な能力は可能性に満ちている。