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2008年度展示会実施概要報告

2009.2.8〜11
2008年度第11期「美術と福祉プログラム」展示会(実施概要報告)

高橋陽一(取組責任者・教授)

ここには展示会概況の報告書を掲載します。参加者や学生スタッフの感想を含めた全文は『2008年度報告書』に掲載します

(3)今後の取組に向けて
 4日間にわたる「第11期 美術と福祉プログラム展示会」は、「記録と表現」を特色とする教育の一環として、そしてその成果を社会に発表する場として、有意義なものとなった。また、発表会やシンポジウムを組み合わせたことも効果があったと考えている。
 この展示会は、特色GPの取り組みとして支援を受けて実施しているものであり、この3年間をもって従来のクラス別に記録などを行う形態へともどすことになる。
 この3年間を通して、この展示会が果たした役割は、学外への情報の発信という意味でも、それに携わる学生の活動という意味でも大きなものがあった。参加者が、武蔵野美術大学教職員、武蔵野美術大学学生、武蔵野美術大学卒業生といった関係者が半分を占めつつ、他大学、他の学校、社会福祉施設、社会福祉行政機関と非常に多様な立場の方々が半分を占めたことにも注目しておきたい。
 2月12日の会場撤収日には当日の12人の学生スタッフと教員による「反省会」を実施した。その場において出された意見は次のとおりである。
・展示会に携わることで、自分自身の介護等体験を考え直すことが出来た。
・過去の展示会から継続して学生スタッフになり、毎年展示会をよくしていく工夫に参加できた。
・特色GPの期間が終わっても「展示会」は小規模でも続けて欲しい。
・武蔵野美術大学の教育の特色をあらためて感じることできた。
・シンポジウムや来場者との質疑応答で、教員養成の状況や今後の動きなどを考えることができた。
 こうした意見も踏まえて、第12期からの美術と福祉プログラムにおける「記録と表現」の課題について、「展示」を含めた活動をどう位置づけるかを考える課題があると思われる。引き続き1年間を通しての「教職総合演習T」4クラスにおける「記録と表現」の指導を充実し、社会福祉施設における介護等体験、とりわけ「造形ワークショップ」の経験と意義をさらに表現するための活動を促進していきたい。

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