台風一過の快晴の土曜日、朝9時に大学を出発したバスに乗り込んだ8チーム51名の学生が岩室に到着しました。秋の岩室は田んぼ一面に稲穂が実っていましたが、残暑はまだまだ厳しく、刺すような強い日差しの中、3日間の視察調査が始まりました。
プロジェクトとしては7回目の岩室訪問ですが、今回から参加する学生にとってははじめての岩室。どんな新しい発見があるのか期待がふくらみます。
伝承館に到着した学生たちはチームごとに旅館にチェックインしました。今回お世話になった旅館は「ゆもとや」「シンユ館」「松葉屋」「ほてる大橋」「富士屋」の5軒。温泉旅館にあまり縁のない学生たちもおもてなしを体験する貴重な機会となりました。
到着早々、岩室公会堂にて第5回合同会議が行われました。この会議では、「いわむろみらい研究会」の方々と後期プロジェクト学生の顔合わせ、プロジェクトの説明、岩室の紹介が行われました。
会議終了後、今回もかっぽうぎ隊のみなさんのご好意で、手作りの夕ご飯を御馳走になりました。中秋のお月見シーズンということもあり、オヤツにはお団子も作ってくれました。温かいおもてなしに、緊張していた学生もリラックスした様子でくつろいだ雰囲気となりました。
その後、地域の方々と合同の座談会が設けられ、会議では聞けなかった質問や岩室の日常について、またプロジェクトへの期待など、さまざまな意見交換をしました。
光の環境デザイン計画チームは、岩室訪問初日の夜から調査を開始。夕暮れから日没後までの岩室の様子をリサーチし、光による演出が似合う場所を探しました。その結果、「下の堤」「霊雁の湯」「高島屋旅館」での実験を翌日夜に行うことに決まりました。実験では岩室の三興電気さんの協力を得て街路灯を消し、ろうそくや行灯、LEDを使った演出を試みました。
ワークショップ計画チームは、次回11月1日の視察で岩室中学校の中学生とのワークショップを計画しています。今回の視察では、その打ち合わせをするため岩室中学校を訪問し、ムサビの卒業生でもある星先生から中学生による地域について学ぶ取り組みについて伺いました。地元の中学生とどんなワークショップができるのか楽しみですね!
その他、地場産品デザイン計画チームは上原酒造・宝山酒造を見学、サイン計画チームは模型サインを使ったシュミレーション、メディアチームは旅館の女将さん取材など、各チームとも精力的に調査しました。
それぞれのチームの詳しい活動内容については、ブログをご覧下さい。
岩室訪問2日目、山の上から海と平野にはさまれた岩室の立地を観察するため、バスで弥彦へ向かいました。岩室から約15分山道をのぼり、さらにクライミングカーで山頂に上りました。
日本海に浮かぶ佐渡島が見えることはなかなか難しいとのことですが、当日はみごとな秋晴れで、佐渡島の稜線も越後平野の地平線もくっきりと見る事ができました。
岩室に戻った各チームは、厳しい残暑の中、ヘトヘトになるまでこの日も視察・調査が続きました。
最終日、最後の調査を終えた学生は、岩室を後にし、弥彦神社へ参拝に行きました。
各チームとも、今回の調査の収穫を元に、次回中間プレゼンテーションに向けてさらに議論を重ねます。このプロジェクトも後半に入り、今期が一番メインとなる重要な時期となります。8つのチームがどんな提案をするのか、今後の活動にご期待ください!
平成19年度前期プロジェクトブック(PDF 1.7MB)
平成19年度後期プロジェクトブック(PDF 4.7MB)