2009.02.28(sat)-03.11(wed)
インドネシア学生研修

バリ研修二日目
バリ研修は、国立バリデザインセンター代表のI Made Raka Metra氏にコーディネートを依頼した。Raka氏は、インドネシアのデザイン界において多大な貢献をされており、ITBでのワークショップ中には、学生たちにアドバイスもいただいた。
まずは国立インドネシア芸術大学(ISI)訪問からスタート。ISIでは、インドネシアで使用されている竹製のさまざまな楽器紹介と演奏実演があり、音色も聞くことができた。ダンサーによるバリ舞踊の紹介のところでは、本学教員や学生も一緒に踊った。
他に、授業風景やISI学生のサークル活動の様子などを見学するなどの交流がもたれ、ISIを後にした。
次に向かったのは、昨年9月にオープンしたばかりのインターナショナル・スクールGreen Schoolで、建物から日用品まで全てが竹でつくられている。
緑に囲まれた広大な敷地には幼稚園から中学校までの各校舎、体育館、教員宿舎、有機農法の畑などが点在し、持続可能な社会の実現を目指した教育と生活の場となっている。
とにかく全てが竹でできており、外から見ても中に足を踏み入れても、ただただ驚きのため息のみがもれた。トイレももちろん竹でつくられており、用を足したら竹の粉末をまき、時間をおいて肥料とする徹底振り。敷地内の川に架かる橋はまさに圧巻だった。
数えられないほどの竹の家具、建物、遊具らが存在し、それら全てが実際に生活の中で使用されていた。また、「無駄にしない」というコンセプトのもと、使えない竹や余分が出た竹は全て粉末にし、肥料や燃料として利用するなど、竹が徹底利用されていたことも印象的だった。
竹そのものは日本を始め、アジアなど世界中で古くから使われてきた伝統的な素材だが、Green Schoolの取り組みからは、持続可能な社会を実現する未来の可能性を感じることができた。

Green School見学をもって、本研修の全てのプログラムを終了。
バリ島から、7時間弱のフライトを経て全員無事に帰国した。参加学生の中には今回が初めての海外旅行となった学生もおり、環境、文化、習慣等日本とは大きく異なる場所で、学ぶことの多い研修旅行となった。

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